注文住宅と建売住宅は何が違う?双方のメリット・デメリットを知ろう!

公開日:2022/09/15  最終更新日:2022/09/12

注文住宅にすべきか、それとも建売住宅すべきか頭を悩ませている人も多いはず。それもそのはずで、両者にはそれぞれメリットとデメリットがあり、簡単にどちらが良いとは言えないものだからです。今回の記事では、それぞれのメリットとデメリットを整理しつつ、どちらがおすすめなのか分かりやすく解説をしていきます。

注文住宅のメリット・デメリット

まずは注文住宅のメリット・デメリットについて確認していきましょう。

メリット1:間取りや設備を自由に決められる

注文住宅の魅力は何といっても「自分好みの家」を作れる点でしょう。自分たちに合わせた間取りやほしい最新設備などを盛り込めるため、出来上がった家への満足度は建売住宅よりも高くなりやすいでしょう。

メリット2:土地から選べる

また土地から選べるという点も忘れてはいけません。建売住宅であればすでに物件が完成しているため、駅から遠いなど利便性が低い物件だと、いくら間取りや内装が気に入ってもあきらめなくてはならないケースもあるでしょう。

注文住宅であれば、まずは理想に近い立地や土地の広さから決められます。そして、その土地の上にお気に入りの物件を建てることができるのです。

デメリット1:完成までに時間がかかる

メリットでもご紹介したように、注文住宅ではまず土地を決めるところからスタートします。その後、建築業者と間取りなど詳細を詰めていく流れで進んでいくため、完成までにはかなりの時間が必要です。

どんなに早く進めたとしても、最低でも半年程度は見ておくべきでしょう。そのため、何らかの事情で早めに引越しが必要な場合や、引越し日時が決まってしまっている場合には不向きです。

せっかく間取りなどを選べるのに、じっくりと時間を取れずに焦るように決めてしまっては注文住宅にした意味が薄れてしまう可能性があります。

デメリット2:費用が高くなりがち

そして多くの人が心配しているであろう点は費用でしょう。皆さんもお分かりかと思いますが、注文住宅はその人のこだわりを詰め込もうとすればどれだけでも詰め込むことができます。そして、こだわった分費用も高くなるので相場は存在せず、上限はありません。この点については、各自の予算の範囲内で優先順位をつけてできるものをやるという感じになるでしょう。

デメリット3:住宅ローンが組める金融機関が限られている

注文住宅で住宅ローンを借りる場合、まずは土地代金を借りて、建物が完成したら建物代金を借りるといった複数回の借入が発生します。金融機関によってはこのような変則的な融資を取り扱っていないところもあります。

理由は、万が一にも土地代を融資した後に建築業者が倒産し、建物が完成しないままで計画がとん挫するリスクを避けたいからです。また、金融機関に提出する書類も複雑になるので、ネット銀行など簡易な手続きを売りにしている金融機関はほとんどの所でローン対象外となってしまっています。

建売住宅のメリット・デメリット

続いて、建売住宅のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット1:完成した物件を見てから購入を決められる

建売住宅の最大のメリットは完成品を実際に見られるところです。

注文住宅は図面上では分かっていても、実際に完成してみると思っていたのと違ったというケースも考えられます。しかし、一旦完成してしまえば細かい部分でも修正はほぼ不可能なため、そのまま住み始めなければなりません。

その点、建売住宅は購入時に実際の生活もイメージしやすいですし、家具の配置なども考えやすいでしょう。

メリット2:費用を安く抑えられる

完成品を購入するため、注文住宅と比べれば購入費用を安く抑えられます。予算の計画も立てやすく、全体の予算からいくらを購入費用に、残りを家具や引越し費用に充てようなどの見通しが立ちます。

また、最終金額が読みづらい注文住宅に比べると、物件価格を下げてその分で家具などをグレードアップしようといった調整もできるのも良い点と言えます。

メリット3:購入後すぐに入居が可能

購入から入居開始までのスピードも注文住宅に比べれば、圧倒的に早いです。契約や住宅ローンの手続きが順調に進めば、最短で2~3週間程度で入居できる場合もあるでしょう。

デメリット1:決まった間取りや設備の中から決めなくてはいけない

当然ですが、間取りや設備のグレードアップは出来ません。もしやりたいのであれば自分たちで工事業者を手配して、費用も自分たち負担で行うことになります。

当初からリフォーム前提で購入する中古住宅であれば話は別ですが、新築や築浅物件でこれをやるのは得策とは言えません。わざわざ建物代金を支払っているのに、さらに改築費用も必要になるのは現実的な対応とは考えにくいからです。

デメリット2:近隣の家と同じようなデザインになりがち

また、分譲地でよく見かけるように建売住宅の場合は外観が似通ってしまいがちという問題もあります。個性的とまではいかなくても、他の家と同じような外観は嫌だという人は建売でも各々の外観が違っているタイプのものを選ぶ方がよいでしょう。

注文住宅と建売住宅どちらを購入するのがおすすめ?

これまで解説してきたようにどちらにもメリット・デメリットはあります。そのため、絶対にこっちがいいと断言はできません。重要なのは、どちらがよりあなたに合っているのかをご自身で判断できることです。

まずは両方を視野に入れて物件を探そう

両者を比較検討するのであれば、まずは両方を視野に検討を始めましょう。その中で、さまざまな項目から両者を比べて、最終的にどちらかに絞るのが最も後悔しない方法です。

優先順位をつける

比較するにあたっては何となく比べるのではなく、しっかりと判断基準を設定しましょう。その判断基準を定めるために、あなたが家に求める項目に優先順位をつけることをおすすめします。

価格、立地、間取り、デザイン、土地の広さ、設備など人によって何を重視するかは違ってきます。マイホームを持つに当たって前提とすべきなのは、100点満点の家を追い求めないという点でしょう。すべての希望を兼ね備えた家を求めていては、いつまで経ってもマイホームは手に入りません。

そうではなく、自分がこれだけはゆずれないというポイントを書き出し、それに優先順位をつけていきましょう。そうすることで満足度の高い家選びができるはずです。

自分に合ったタイプを見つけよう

自分で優先事項を選び抜いたあとで、本日ご紹介したそれぞれのメリット・デメリットに照らしてみましょう。自分にとってはどちらが合っているのかが分かってくるはずです。

まとめ

家を探し始めた人であれば誰もが注文住宅と建売住宅の選択に悩むはずです。その中で重要な考え方は、100点満点の家を探さない、優先事項に順位をつける、この2点です。

人生で最大の買物とも言われるマイホーム購入なので、絶対に失敗したくないという気持ちから100点の家を求めてしまう気持ちはよく分かります。しかし、そこは冷静になって、一歩引いた眼でしっかりと比較検討することが最終的に満足できる家を手に入れられる秘訣といえるでしょう。

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